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湖畔に暮らすミュージシャンと愛犬ハンク/ターシャの日記

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2008年 08月 30日

永倉万治「大復活」

 永倉万治、1948年生まれ、放送作家、雑誌の編集や広告プランナー、演劇等も経験したキモサベより一世代上の小説家です。2000年10月5日、脳溢血のため52歳で亡くなりました。キモサベと同じ病気です。

 彼は1989年にも脳溢血で倒れています。そしてその8年間におよぶ闘病の様子を作品にしたのが「大復活」です。NHKでドラマ化され、うじきつよし が万治役を好演していました。

 「大復活」はキモサベを救いました。自分が人間としての機能を損なったことを自覚した時期、「大復活」に出会い、キモサベのバイブルになりました。
永倉万治「大復活」_d0114818_130892.jpg
 「大復活」のなかで語られる日常のエピソードは経験者のみが知る、焦り、怒り、絶望の克明な記録です。リハビリのストーリーは道標です。なにより「大復活」という作品が、これを書けるまでに復活できるという「希望」です。

 医者は医者であって経験者ではありません。彼らの言う事は患者にしてみれば「通り一遍の一般論」にすぎません。あの時、この本が出版された事もキモサベの運命だと思います。

 会社に復帰して数年経った頃、知り合いのトランぺッターがくも膜下出血で倒れました。病床を見舞った時「大復活」を持って行きました。どうしただろう彼は、ラッパ吹いているだろうか、。
 もし彼の友人が同様の病気になったら、この本を携えて見舞ってくれるだろうか。にほんブログ村 病気ブログ 脳・神経・脊髄の病気へ脳溢血の記事はこの辺にもあります

by kemosabee | 2008-08-30 13:01 | 脳 リハビリ 看病


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