2009年 04月 27日

ミスター・ハンソン#4

d0114818_12591637.jpg シンガーのアリシアに呼ばれ楽屋へ。彼女はメキシコ系アメリカ人、声はロッド・ステュワートそっくり、顔もどことなく似ている。微妙だが美人、さっぱりした性格の素敵な女性です。
「キモサベはハンソンの親友だよね」
「まあ、はい、そんなようなものであーる」
「日本では女性から気持ちを伝えちゃだめなんでしょ」
「は、気持ち、っちゅうと、君はハンソンが好きとか、であるか」
「決まってるでしょう、ああ、恥ずかしい、、」
「日本でも、メキシコでも、アメリカでも、恋は自由であーる、好きなようにするよろしね」(キモサベの日本語が変なのは、変な英語の和訳を表現、、です)

 その後どうなったのか正確には知りません。ハンソンにからかい半分きいたりもしたが、はぐらかされました。そして2ヶ月後、アリシアは父親が亡くなり帰国してしまいました。

 10年以上の時が過ぎた最近になり、ハンソンがアリシアから届いた一通の手紙を見せてくれました。日付は彼女の帰国からちょうど1年後、リーガル箋3枚に大きな筆記体で綴られたその手紙は、あの2ヶ月間のハンソンに対する感謝の言葉でうめられています。どうやらその2ヶ月は単なるラブストーリーではなかったようです。
「そんなことがあったのか」
「昔の話ですよ」
「全然気がつかなかったよ、しかし救世主だな、ハンソンは」
「ふつーですよ、ふつー」

 日本へやってきたアリシアは不幸のどん底でした。経済的に困窮し、人間関係に行き詰まり、家族はそれぞれに問題を抱えていました。半ば全てを捨てて日本へ逃げ出してきたような状態でした。自殺も考えたこともありました。
 そして、そんな彼女にハンソンがしたこと、、 アリシアが熱を出して寝込んだ時、彼女が大好きなマックシェイク・バニラを持って見舞った。スーパーマーケットのチラシを見せ、ハンソン流節約術を伝授した。まあこういう卑近なことが心を癒すこともあるのでしょう。。そんな微笑ましいエピソードに混じって、「マフィアのラムジーもハンソンの電話のおかげでつきまとわなくなった」なんていうのが唐突に出て来ます。

「ハンソンはアメリカにマフィアの友達でもいるのか、ったく不思議な男だねえ、あんた何者」
「ただのハンソンですよ、アリシアが特別なんですよ、ミスターキモサベ、わるいけど」
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by kemosabee | 2009-04-27 13:03 | あばら屋暮らし


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