2009年 04月 22日

ミスター・ハンソン#3

 ハンソンとキモサベが担当する大きなイベント、準備は佳境に入り早朝、深夜のリハーサルが続いていた。キモサベの家は仕事場に近かったので、ハンソンは連日泊まり込み。明け方戻り、サッポロ黒ラベル350ミリリットル缶を2本づつ飲み、共通の趣味サボテンかボサノバの話をして寝る。3時間後に再び出勤するというパターンを何日か続けていた。

 その朝、「キモサベ、やばいよ、8時過ぎてるよ」とハンソンに起こされた。5分で支度して飛び出した。そして5分で仕事場に着き、従業員の駐車場へ入った。「キッキモサベ、ヤバいよ、今日駐車場リハーサルだよ、ヤベー。。」駐車場にはステージセットに見立てた会議テーブルや、ディレクターが見渡せるように借りてきた高所作業車やらが準備されている。スタッフがケーブルの引き回しや、小道具のセット等に走り回っている。「キモサベ、右、右行こう、一番奥の隅」。まだ半分寝ているキモサベは言われる通りに車をすすめた。コソコソっと入り込み、何事も無かったかのように登場する算段だ。
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 車が目指すポイントまで20メートルの地点までたどり着いた時、出演ダンサーの一団がゾロゾロと入ってきた。我々の車は行く手を塞がれる格好になってしまった。一団を引率していたのは天敵上司のバンブーマン、「お前ら何やってんだー」日頃のうっぷん晴らさん勢い、すごい形相、万事休す。とその時、「あ、ハンソンだ、ハンソーン」、ダンサーの一人が叫んだ。すると他のダンサーも「あ、ほんとだ、ハンソンだ」外人も「Hanson, you're late hah」と奇声をあげる。やがて車は彼らに取り囲まれ、バンブーマンはもみくちゃ、やがて見えなくなった。そして我々は何食わぬ顔で現場に溶けこんだ。にほんブログ村 ライフスタイルブログへ
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by kemosabee | 2009-04-22 12:49 | あばら屋暮らし


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